医師アントンは、デンマークとアフリカの難民キャンプを行き来する生活を送っていた。長男エリアスは学校で執拗ないじめを受けていたが、ある日彼のクラスに転校してきたクリスチャンに助けられる。母親をガンで亡くしばかりのクリスチャンと、エリアスは親交を深めていくが……。(引用/シネマ・トゥディ)
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感想:
アカデミー賞とゴールデングローブ賞において外国語映画賞を受賞した映画です。
力の在り方をテーマにしていて、他にあまり無駄な要素を入れていない
という点で良い映画だなと思いました。
現実においてテロや戦争は特にわかりやすい例ですが、
それに限らずともやられたらやり返したり、
やられない為に常にお互いに威嚇し合ったり…
ということが日々行われているのは事実で、
日常生活においてもイジメられっ子がイジメる側に回ったり、
家族間においても力関係のいざこざがあったりします。
客観的に見たらそういう面で力に任せて解決するのは無駄だとしか思えない行為だけど、
他に恐怖を回避する手立てがわからない、
負の感情の連鎖を止める手立てがわからない、
そういう現実的なテーマを直接的に描いている映画だと思いました。
いじめられっ子の少年の父親であるアントンが理想を強く持ちつつも
それを上手く実現できず苦しむところが見どころだと思います。
特にこの映画ではテーマに関して決着を付けない終わり方をしたのも
押し付けがましくなくて良かったです。
★★★☆☆
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