あらすじ:official:http://biutiful.jp/
スペイン、バルセロナに暮らすウスバルは、2人の愛する子どもと情緒不安定でドラッグに頼る妻を養うため、麻薬取引や移民の不法労働の手配など、違法な仕事にも手を出してきた。そんなある日、自身が末期ガンにおかされていることを知ったウスバルは、家族にその事実を隠し通そうとするが……。
ハビエル・バルデムが主演なので観に行ったのですが、
シビアな内容で私は好きな映画でした。
ただ、映画の宣伝文句を鵜呑みにして観に行くと、
映画の内容とのギャップに唖然とするかもしれないです。
主人公が死ぬ系の映画としては定番の未来への希望とかは一切描かれていないです。
主人公が最善を尽くしてやろうとしていることがどんどん裏目に出てしまうところ、
上手くいかない現実に打ちのめされていく描写がとても良いです。
特に、妻の精神疾患のどうしようもない感じはリアルだと思いました。
ラストの描写もすごく綺麗で主人公にとっては幸福感のある表現で好きでした。
みんなが自分の人生を最優先にしようとするばっかりに
(↑しかもこれは間違った思想ではないと思う。)
全体が上手くいかなくなるという点がどうしようもなく現実的な気がします。
唯一気になったのは、話の詰め込み感。
移民労働者の問題、妻の躁うつ病、霊的現象まではいいとしても
中国人経営者の同性愛の話までは盛り込みすぎな気がしました。
あと、霊的なシーンがいくつかあるので、そこが意外に怖いです。
私は母とこの映画を観に行ったのですが、観終わってからストーリーのすり合わせをしたら
お互いにあそこはああいう意図があったのか!っていう点が何か所か出てきました。
なので、結構注意深く観ていないと大事なところを見逃してしまうかもしれないです。
2人ですり合わせをしても解けなかったところがいまだに2ヶ所あるので・・・
結構この映画作り込まれてる感じがします。
★★★★☆
0 件のコメント:
コメントを投稿